110Q264|第110回 薬剤師国家試験 過去問
62 歳女性。最近2 週間ほど、咳嗽・喀痰があり、微熱も続いていた。市販 薬を継続服用していたが改善せず、呼吸器内科を受診したところ、肺結核と診断さ れた。処方は以下のとおりである。 (処方1 ) リファンピシンカプセル150 mg 1 回3 カプセル(1 日3 カプセル) 1 日1 回 朝食前 30 日分 (処方2 ) イソニアジド錠100 mg 1 回2 錠(1 日2 錠) ピラジナミド原末 1 回1.5 g(1 日1.5 g) エタンブトール塩酸塩錠250 mg 1 回3 錠(1 日3 錠) 1 日1 回 朝食後 30 日分 この患者に説明する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・5
正答
2・5
この問題のポイント
抗結核薬4剤の代表的な副作用を薬剤ごとに対応させます。服薬継続が重要である一方、初回30日分だけで全治療が終わるわけではありません。
解説
リファンピシンは薬物そのものの色により尿、便、涙などを橙赤色に着色させることがあり、あらかじめ説明すると不要な不安を防げます。エタンブトールでは視神経障害による視力低下や色覚異常に注意し、見え方の変化があれば速やかに申し出てもらいます。高尿酸血症は特にピラジナミドで注意する副作用です。チラミンを多く含む食品との相互作用に注意するのはイソニアジドであり、薬剤との対応を取り違えないことが重要です。
選択肢の確認
1.しっかりと服薬遵守すれば、今回処方された分の薬で治療が終了すること。:今回の30日分は治療の一部であり、その後も感受性や経過に応じた多剤治療が続きます。
2.リファンピシンの服用により、尿や便が橙赤色等に着色する可能性があるこ と。:正答。体液・排泄物の着色は服薬前に伝えるべき事項です。
3.イソニアジドの副作用として高尿酸血症があること。:高尿酸血症との対応で代表的なのはピラジナミドです。
4.ピラジナミドは、チーズなどのチラミンを多く含む食品との相互作用により、 動悸が現れること。:この食品相互作用に注意する薬はイソニアジドであり、対応が誤っています。
5.エタンブトールの副作用として視力障害があること。:正答。視力・色覚の変化を早期に把握します。
覚えるポイント
RFPは橙赤色、INHは末梢神経障害と食品相互作用、PZAは高尿酸血症、EBは視神経障害、と対応させます。