110Q262|第110回 薬剤師国家試験 過去問
65 歳男性。2 型糖尿病のため処方1 ~3 にて治療していた。 (処方1 ) メトホルミン塩酸塩錠250 mg 1 回1 錠(1 日3 錠) 1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分 (処方2 ) グリメピリド錠1 mg 1 回1 錠(1 日2 錠) 1 日2 回 朝夕食後 28 日分 (処方3 ) シタグリプチンリン酸塩錠50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ダパグリフロジン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) エナラプリルマレイン酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 最近、血糖コントロールが不良であることから、今回、処方3 が処方4 へ変更と なり、処方1 、2 及び4 が記載された処方箋を持ってかかりつけ薬局を訪れた。 (処方4 ) セマグルチド(遺伝子組換え)錠7 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ダパグリフロジン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) エナラプリルマレイン酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 処方変更に関して、医師に疑義照会すべき内容はどれか。2つ選べ。
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正解: 2・3
正答
2・3
この問題のポイント
経口セマグルチドには吸収を確保するための特有の服用条件と、低用量から開始する漸増手順があります。処方4の一括した朝食後用法と、初回から7 mgである点を確認します。
解説
セマグルチドには注射剤だけでなく錠剤もあるため、剤形自体は疑義の理由になりません。ただし錠剤は胃内容物により吸収が低下するので、1日の最初の飲食前の空腹時に少量の水だけで単独服用し、その後少なくとも30分は飲食や他の経口薬を避けます。また、通常は3 mgから開始して忍容性を確認後に7 mgへ増量します。本例は朝食後の他剤と同時服用する記載で、開始時から7 mgであるため、選択肢2と3を照会します。
選択肢の確認
1.セマグルチドの投与剤形:経口錠剤が承認されており、錠剤であること自体は適切です。
2.セマグルチド錠の服用タイミング:正答。朝食後ではなく、空腹時に他の飲食物・経口薬と分ける必要があります。
3.セマグルチド錠の開始用量:正答。初回から7 mgではなく3 mgから開始します。
4.セマグルチド錠とグリメピリド錠の併用禁忌:併用禁忌ではありませんが、低血糖に注意しSU薬の減量を検討します。
5.セマグルチド錠とダパグリフロジン錠の併用禁忌:作用点の異なる併用であり、併用禁忌ではありません。
覚えるポイント
経口セマグルチドでは、剤形の可否よりも開始用量と空腹時単独服用を優先して処方監査します。