109Q332第109回 薬剤師国家試験 過去問

75 歳女性。入院して大腸ポリープ切除術を施行することになった。この病院で は、入院前にあらかじめ入院支援センターで薬剤師により持参薬のチェックなどを 行うことになっている。また、大腸ポリープ切除術のクリニカルパスには手術当日 から創部感染予防の目的でセフメタゾールナトリウム静注用と発熱予防目的でアセ トアミノフェン錠を投与することが記載されていた。入院支援センターの薬剤師が 聞き取り調査を行ったところ、以下の情報が得られた。薬剤師が医師に提案する内 容として適切なのはどれか。2つ選べ。 (お薬手帳の内容) アムロジピン錠5 mg 1 回1 錠 1 日1 回 朝食後 シンバスタチン錠5 mg 1 回1 錠 1 日1 回 夕食後 ワルファリンカリウム錠1 mg 1 回2 錠 1 日1 回 夕食後 (入院支援センターの薬剤師が患者から聞き取った内容) ・健康食品、サプリメント 特になし。 ・副作用、アレルギー歴 アスピリン喘息 2 ~3 年前、ペニシリン系抗生物質により発疹

2つ選択
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正解: 2・4

正答

2・4

この問題のポイント

大腸ポリープ切除では出血リスクのあるワルファリンを周術期調整し、ペニシリン系発疹歴を踏まえβ-ラクタム系予防抗菌薬を再検討します。

解説

内視鏡的ポリープ切除は出血高リスク手技であり、ワルファリンを継続するか休薬・代替するかを、適応疾患、血栓塞栓リスク、INR、手技日程に応じて事前に決めます。必要に応じて一時休薬や別の抗凝固管理を行うため、処方変更を医師へ提案します。セフメタゾールはセファマイシン系β-ラクタム薬で、ペニシリン系薬による発疹歴の詳細を確認し、交差過敏の可能性を踏まえて代替抗菌薬を検討します。アムロジピンとシンバスタチンを本手技のため一律中止する理由はありません。アスピリン喘息は禁忌ではありませんが、アセトアミノフェンは1回300 mg以下として慎重に用いるため、一律変更とはしません。

選択肢の確認

1.アムロジピン錠の中止:本手技での一律中止対象ではありません。
2.ワルファリンカリウム錠の変更:正答。出血・血栓リスクに応じ周術期調整します。
3.シンバスタチン錠の中止:本手技を理由に中止しません。
4.セフメタゾール注の変更:正答。β-ラクタムアレルギー歴を踏まえ再検討します。
5.アセトアミノフェン錠の変更:アスピリン喘息でも1回300 mg以下で慎重投与でき、一律変更ではありません。

覚えるポイント

入院前支援では抗凝固薬の適応・休薬計画と、アレルギー薬名・症状・時期を具体的に確認します。

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