109Q203|第109回 薬剤師国家試験 過去問
52 歳男性。身長168 cm、体重81 kg。3 年前に2 型糖尿病と診断され、食 事療法と運動療法に加え、内服薬での治療を行ってきた。しかし、仕事の都合で食 事が不規則になり、低血糖症状を経験したため、内服薬を自己判断で中止してい た。今回、血糖コントロール不良のため、インスリン導入目的で入院となり、以下 が処方された。また、この患者は、定期的に血糖自己測定を行う予定である。 (処方) ゾルトファイ配合注 (注1)フレックスタッチ 1 回10 ドーズ (注2) 1 日1 回 皮下注射 注1: インスリン デグルデク(遺伝子組換え)300 単位及びリラグルチド (遺伝子組換え)10.8 mg が配合された無色澄明の注射液 注2: インスリン デグルデク/リラグルチドとして10 単位/0.36 mg 血糖値の簡易測定の一つにグルコース酸化酵素を用いる方法がある。この方法で は、酵素反応により生じた過酸化水素が電極で酸化されて電流が発生するので、こ の電流を測定する。その反応は以下のとおりである。 グルコース酸化酵素 グルコノラクトン+ H2O2 グルコース+ O2 + + 2e O2 + 2H - H2O2 患者の血糖値が90.0 mg/dL であったとき、測定した血液1 μL 中で生じた電気 量に最も近い値はどれか。1つ選べ。 4 クーロン ただし、グルコースの分子量を180、電子1 mol の電気量を9.65 × 10 とする。また、血糖値はグルコース濃度を表し、反応により生成する電子はグル コース由来とする。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
公式画像の試料量は1 μLです。濃度から物質量へ換算し、グルコース1 mol当たり電子2 molを掛けます。
解説
90.0 mg/dL=0.900 mg/mLです。血液1 μL=10⁻³ mLに含まれるグルコースは0.900×10⁻³ mg=9.00×10⁻⁷ g、物質量は9.00×10⁻⁷/180=5.00×10⁻⁹ molです。グルコース1 molから電子2 molを生じるため、電子は1.00×10⁻⁸ mol。電気量は1.00×10⁻⁸×9.65×10⁴=9.65×10⁻⁴ Cです。
選択肢の確認
1.4.83 × 10 -4 クーロン:電子をグルコースと同じ1 molとしており、正しい値の半分です。
2.9.65 × 10 -4 クーロン:正答です。公式画像では9.65×10⁻⁴ Cです。
3.1.93 × 10 -3 クーロン:電子数又は換算を2倍しています。
4.4.83 × 10 -3 クーロン:濃度・体積換算が合いません。
5.9.65 × 10 -3 クーロン:正しい値の10倍です。
覚えるポイント
mg/dLをmg/mLへ直すときは100で割り、1 μLは10⁻³ mLです。最後に反応電子数2とファラデー定数を掛けます。