61AM070|第61回 作業療法士国家試験 過去問
運動軸が1 つの関節はどれか。2 つ選べ。
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正解: 1・2
正答
1・2
この問題のポイント
運動軸の数は、関節の自由度を判断する鍵となる。作業療法士国家試験では、関節の構造とその運動特性を理解することで、日常生活動作(ADL)における機能的制限や介入設計に活かせる。特に、1軸性関節は屈曲・伸展のみの運動を可能とし、手指や上腕部の動作に影響を与えるため、正確な識別が重要。
解説
運動軸が1本だけ(1軸性)の関節は、屈曲・伸展の2方向のみを許容する。この中で、腕尺関節は上腕骨滑車と尺骨滑車切痕によって形成された蝶番関節で、肘の屈曲・伸展のみが可能。母指IP関節(母指の指節間関節)も同様に、蝶番関節構造を持ち、屈曲・伸展に限られた1軸性運動を示す。これらの関節は、日常生活での指の動きや持つ動作(例:箸を持つ)において、動きの制限が現れる可能性があるため、理解が求められる。
一方、示指MP関節は顆状関節(2軸性)で、屈曲・伸展に加えて外転・内転(橈尺方向)も可能。肩甲上腕関節は球関節(3軸性)で、屈曲・外転・内転・内外旋の複数運動が可能。橈骨手根関節は楕円関節(2軸性)で、掌背屈と橈尺屈の2自由度を持つ。いずれも1軸性とは異なる。
選択肢の確認
1.腕尺関節:蝶番関節(1軸性)で、屈曲・伸展のみ。 正しい。
2.母指IP 関節:蝶番関節(1軸性)で、屈曲・伸展のみ。 正しい。
3.示指MP 関節:顆状関節(2軸性)で、2自由度。 間違えやすいが誤り。
4.肩甲上腕関節:球関節(3軸性)で、3自由度。 誤り。
5.橈骨手根関節:楕円関節(2軸性)で、2自由度。 誤り。
覚えるポイント
「IPは1軸、MPは2軸」という言葉で覚える。母指のIP関節は指を伸ばすときの動きが限られるため、1軸性が特徴的。腕尺関節も同様に、肘の動きが1方向に制限されるため、日常動作の制限を理解する上で重要。