61AM065第61回 作業療法士国家試験 過去問

血液凝固でフィブリノゲンをフィブリンに変化させるのはどれか。

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正解: 3

正答

3.トロンビン

この問題のポイント

血液凝固の最終段階でフィブリノゲンがフィブリンに変化するのは、トロンビンによる作用です。この過程は「最終共通経路」と呼ばれ、凝固の最終的な網状構造(フィブリン)を形成する鍵となる反応です。作業療法士が臨床で理解すべきは、この凝固プロセスの仕組みと、その反応が「止血」にどのように貢献するかです。

解説

血液凝固の最終共通経路では、プロトロンビンが活性化され、トロンビン(セリンプロテアーゼ)に変化します。このトロンビンは、フィブリノゲンという可溶性タンパク質をフィブリノペプチドA・Bを切断してフィブリンモノマーに変換します。そのモノマーが重合し、不溶性の網状構造(フィブリン)を形成します。この網は血小板栓と結合して、血栓(止血)を完成させます。トロンビンは、Xa・Va因子とCa²⁺、リン脂質の複合体(プロトロンビナーゼ複合体)によって活性化されます。

選択肢の確認

1.血小板:一次止血(凝集・栓形成)に関与するが、フィブリノゲン変換には直接関与しない。
2.コラーゲン:血管損傷部位への血小板粘着を促進するが、凝固の最終変換には関与しない。
3.トロンビン:正しい。フィブリノゲンをフィブリンに変換する主な酵素。
4.プラスミン:フィブリンを分解(線溶)する酵素で、凝固を抑制する。
5.プロテインC:凝固因子Va・VIIIaを不活化し、抗凝固作用を持つ。

覚えるポイント

「トロンビンがフィブリノゲンをフィブリンに変換する」という流れを、「最終共通経路」 として記憶すると効果的です。血小板やコラーゲンは「止血の準備段階」に貢献するが、最終的な網形成にはトロンビンが不可欠です。臨床現場では、この経路の異常(例:血栓症、出血症)と関連した患者のADL(日常生活動作)への影響も考慮する必要があります。

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