60PM047|第60回 作業療法士国家試験 過去問
注意欠如・多動症〈注意欠如・多動性障害〉を強く示唆する患者の発言はどれか。
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正解: 3
正答
3.「じっとしているのが苦手で、後先考えずに行動して失敗します」
この問題のポイント
注意欠如・多動性障害(ADHD)の核心症状は「多動性」「衝動性」「不注意」です。本問では、患者の発言からこれらの症状が読み取れるかを問うています。特に「じっとできない」「後先考えず行動する」という表現は、ADHDの典型的な行動パターンを直接反映しています。
解説
ADHDの診断においては、日常的な行動様式の観察が重要です。選択肢3は「じっとしているのが苦手」という多動性と、「後先考えず行動して失敗する」という衝動性を明確に示しており、これらはADHDの診断基準(DSM-5)に該当する症状です。発言は患者自身が自覚している行動の描写であり、臨床的にも「多動・衝動」の現れとして強く示唆されます。
一方、他の選択肢は別疾患の症状を示しています。
1は「脳が溶けて流れ出した」という奇異な体験を示し、統合失調症の妄想様表現に近い。
2は「周囲が不気味」という不気味体験で、解離性障害や統合失調症の前駆症状を示唆。
4は「映画を見ているような感じ」という現実感の欠如で、解離症状の特徴。
5は「検査異常なしでも末期癌」という妄想で、心気妄想(身体症状症)の特徴。
これらの発言は、ADHDの「行動の持続性・計画性の欠如」を直接描写しており、作業療法の観点からも、ADHD患者が日常生活で困難を抱えること(例:作業の中断、計画の立てられない、行動の制御困難)を理解する上で重要なヒントとなります。
選択肢の確認
1.「今朝、私の脳が溶けて流れ出しました」:妄想様表現、統合失調症を示唆。
2.「周囲の全てが不気味で、何かが起こりそうで怖いです」:妄想気分、解離症状。
3.「じっとしているのが苦手で、後先考えずに行動して失敗します」:多動・衝動性、ADHDを強く示唆。
4.「まるで映画を見ているような感じで、周囲の景色に現実感がありません」:現実感消失、解離症状。
5.「検査で異常はないと言われましたが、私は間違いなく末期癌だと思います」:心気妄想、身体症状症。
覚えるポイント
公式正答は3。設問条件と各選択肢の違いを結び付けて覚える。