60PM039第60回 作業療法士国家試験 過去問

アルコール依存症の離脱症状はどれか。

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正解: 4

正答

4.幻視

この問題のポイント

アルコール依存症の離脱症状を問う問題で、断酒後出現する精神症状の特徴を正しく識別できるかが鍵です。特に「振戦せん妄(delirium tremens)」に見られる幻視は、アルコール離脱の典型的な症状です。試験では、他の精神疾患の症状を混同させる「ひっかけ」を意識して出題されるため、正確な病態認識が求められます。

解説

アルコール依存症の離脱症状は、断酒後の時間経過とともに変化します。初期(数時間〜)には手指振戦、発汗、不安、自律神経亢進が現れ、2〜3日でピークに達する「振戦せん妄」で幻視が顕在化します。この幻視は、特に小動物や虫の出現が特徴的で、患者はその幻覚に対して強い不安や恐怖を抱くことがあります。作業療法士として、このような症状の背景を理解することは、患者の安全確保や適切な支援計画の立案に不可欠です。

離脱症状は、精神的・身体的負担を増大させるため、早期発見・適切な医療対応が求められます。作業療法の介入では、患者の日常生活(ADL)の維持や、環境調整、不安の軽減に焦点を当てることが重要です。

選択肢の確認

1.解離症状:離脱症状ではない。解離はストレスや精神的要因で現れるが、アルコール離脱の主な症状とは言えない。
2.観念奔逸:躁状態の症状で、アルコール離脱とは関連なし。
3.強迫行為:強迫症の症状で、離脱とは関係ない。
4.幻 視:正しい。アルコール離脱時によく見られる代表的な症状。
5.思考途絶:統合失調症の症状で、アルコール離脱とは無関係。

覚えるポイント

「アルコール離脱=幻視(特に小動物)」を記憶すると、試験で確実に正答できます。特に「振戦せん妄」という状態が発生する際、幻視が特徴的であることを常に意識してください。作業療法士として、患者の精神的状態を正確に把握し、早期に適切な支援を提供することが、臨床安全に直結します。

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