60PM021第60回 作業療法士国家試験 過去問

糖尿病患者の低血糖発作時の症状はどれか。

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正解: 3

正答

3.動悸

この問題のポイント

糖尿病患者の低血糖発作では、まず交感神経が刺激され、身体に「動悸」「発汗」「振戦」「不安」などの症状が現れます。これらのうち、動悸は低血糖の典型的な初期症状の一つです。特に、患者が突然冷や汗をかき、手が震える(振戦)といった状態を「冷や汗をかいて手が震える」という臨床的表現で覚えやすいです。

解説

低血糖発作は、血糖値が過低になる際に起こる急性の状態で、主に交感神経の過剰活動によって引き起こされます。このとき、動悸(心拍数の増加)は最も頻出する症状の一つです。交感神経が刺激されると、心臓の拍動が強くなるため、患者は「心が鼓動している」と感じることが多く、これは「動悸」として認識されます。

一方、胸痛は狭心症や心筋梗塞の症状であり、低血糖とは関連しません。口渇は高血糖(高浸透圧)の症状で、多飲多尿に見られます。腹痛や手のしびれは、糖尿病性末梢神経障害の慢性症状であり、急性の低血糖発作とは関係ありません。

作業療法士として、患者の生活環境やADL(日常生活能力)において、このような症状の早期発見・対応が重要です。例えば、患者が「冷や汗をかいて動悸を感じた」といった報告を受けたら、すぐに血糖値確認や糖質補給の介入を検討すべきです。

選択肢の確認

1.胸 痛:誤り。心疾患の症状で、低血糖とは関連なし。
2.口 渇:誤り。高血糖の症状で、低血糖とは逆。
3.動 悸:正しい。交感神経症状の代表的例。
4.腹 痛:誤り。低血糖の典型症状でない。
5.手のしびれ:誤り。慢性の糖尿病合併症の症状。

覚えるポイント

「冷や汗をかいて手が震える」=低血糖発作。
→ まず動悸、発汗、振戦が現れ、その後意識障害などの中枢神経症状が進行する。
→ 高血糖(口渇・多尿)と混同しないように、症状の出現タイミングを意識する。

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