59PM067第59回 作業療法士国家試験 過去問

近位尿細管における再吸収率が最も高いのはどれか。

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正解: 2

正答

2.グルコース

この問題のポイント

近位尿細管では、糸球体でろ過された物質の多くが再吸収されますが、その中で再吸収率が最も高いのはグルコースです。これは、正常血糖値下ではSGLT2(Na⁺-グルコース共輸送体)によってほぼ100%再吸収されるためです。血糖値が180 mg/dLを超えると、この輸送が飽和し、尿中にグルコースが排泄されるというメカニズムが理解されれば、この正答の根拠が明確になります。

解説

近位尿細管は、糸球体でのろ過後、主要な物質の再吸収が行われる場所です。その中で、グルコースはNa⁺と共輸送されるため、その輸送機構が飽和しない限り、尿中に排泄されません。つまり、正常状態では尿中にはグルコースがまったく存在せず、再吸収率はほぼ100%です。一方、ナトリウムイオンは約60~70%、水は60~70%、水素イオンは分泌されるため再吸収は少なく、クレアチニンはほとんど再吸収されず、糸球体ろ過率(GFR)の指標として使われます。

選択肢の確認

1.水:再吸収は多く、60~70%程度だが、グルコースに比べて低い。
2.グルコース:正解。正常時、ほぼ100%再吸収される。
3.水素イオン:再吸収ではなく、近位尿細管で分泌される。
4.クレアチニン:再吸収はほとんどなく、ろ過物質としての指標。
5.ナトリウムイオン:再吸収率は60~70%だが、グルコースに比べて低い。

覚えるポイント

正常血糖では尿にグルコースが出ていない」という事実を覚えておくと、その理由(SGLT2による100%再吸収)が自然と理解されます。このメカニズムは、糖尿病の診断や治療(例:SGLT2阻害薬)にも関連しており、臨床的にも重要です。

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