59PM042第59回 作業療法士国家試験 過去問

小学校高学年の注意欠如・多動性障害で高頻度にみられる症状はどれか。

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正解: 1

正答

1.ケアレスミスが多い。

この問題のポイント

注意欠如・多動性障害(ADHD)の症状は、発達段階によって現れ方や頻度が変化します。小学校高学年では「多動・衝動」よりも「不注意」の症状が顕在化し、その中でケアレスミスは特に高頻度に見られます。作業療法の観点から、これらの症状は日常生活や学業における作業の質を損なうため、環境調整や作業介入のヒントになります。

解説

ADHDの不注意症状は、学童期から成人まで継続することが特徴です。小学校高学年では、多動や衝動は年齢とともに減少するものの、注意の欠如が残り、細部への注意が不足することでケアレスミスが頻発します。これは、課題の途中で内容を忘れたり、必要な道具を忘れたり、作業の段階を確認できず、誤った行動を繰り返す様子です。作業療法では、こうした症状に対し、作業の段階を視覚的に整理するツール(例:チェックリスト、ステップカード)を導入することで、注意の維持を支援します。

選択肢の確認

1.ケアレスミスが多い。:不注意の代表症状。学齢期以降も継続し、作業の質に直接影響。
2.自分の氏名が書けない。:氏名の書字は就学前に習得される基本スキル。ADHDでは知的発達の遅れなし。
3.自ら同級生との接触を避ける。:対人回避は自閉スペクトラム症(ASD)の特徴。ADHDでは衝動的に関わりがち。
4.家庭では普通に話すが学校では発語が乏しい。:これは場面緘黙の特徴。ADHDとは関係ない。
5.忘れ物がないか気になり何度も確認してしまう。:複数確認行動は強迫症(OCD)の症状。ADHDでは忘れ物が多いが、確認行動は特徴的でない。

覚えるポイント

「不注意」が小学校高学年で最も顕在化するのは、ケアレスミスです。作業療法では、この症状をもとに「作業の段階を可視化する」「注意の維持を促す作業設計」が重要です。他の選択肢は、他の発達障害(ASD、OCD)の症状と混同されやすいので、症状の特徴を明確に把握することが試験合格の鍵です。

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