59PM036第59回 作業療法士国家試験 過去問

大規模災害時の避難所における作業療法士の災害支援で誤っているのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

災害支援現場で作業療法士が果たすべき役割と、医療的判断(特にトリアージ)の境界を明確に理解することが求められる。作業療法は生活機能の支援に焦点を当て、医療的判断は専門職(医師・救急救命士)が行うものである。

解説

大規模災害時の避難所において、作業療法士は避難者の生活機能維持に貢献する専門職である。生活ニーズの聞き取り、避難所責任者との情報共有、障害者の環境適応アセスメント、廃用症候群予防のための体操指導は、生活機能の評価と支援において核心的な業務である。特に、長期的な生活維持やADL(日常生活動作)の支援が求められるため、これらの活動は作業療法の専門性を発揮する。

一方、「傷病重症度に応じた治療優先度の判断」は、トリアージと呼ばれる医療的判断であり、診断・治療の優先順位を決定する責任は医師や救急救命担当者に属する。作業療法士は、その判断の下で生活支援を提供するが、治療の優先順位を決定することは含まれない。この点を誤解することは、職務の境界を曖昧にし、適切な多職種連携を阻害する。

選択肢の確認

1.生活ニーズの聞き取り:適切。生活機能の支援に必要な情報収集。
2.避難所責任者との情報共有:適切。多職種連携のための基本的な業務。
3.障害者の避難所アセスメント:適切。障害者に特有の環境課題を把握する。
4.廃用症候群の予防のための体操指導:適切。活動不足による機能低下を防ぐ。
5.傷病重症度に応じた治療優先度の判断:誤り。医療専門職が行う業務。

覚えるポイント

「生活支援」が作業療法の核であり、治療の優先順位(トリアージ)は医療職の領域。災害支援では、生活機能の維持と環境調整を優先し、医療的判断とは境界を明確に保つことが重要。

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