59PM033第59回 作業療法士国家試験 過去問

癌治療と合併症との組合せで正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1.化学療法 ─── 末梢神経障害

この問題のポイント

がん治療における代表的な合併症を、治療法ごとに正確に結びつける力が問われます。特に、化学療法が引き起こす「末梢神経障害」は、作業療法士が日常生活支援やADL(日常生活動作)の評価において頻繁に遭遇する症状です。この合併症は、手足のしびれ、痛み、感覚過敏、巧緻性の低下などとして現れ、作業活動の困難を引き起こすため、早期の評価と介入が重要です。

解説

化学療法(特に白金製剤、タキサン系、ビンカアルカロイドなど)は、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)を引き起こすことが知られています。この障害は、手足の感覚異常や運動機能の低下を引き起こし、作業活動(例:物の取り扱い、細かい作業)に大きな影響を及ぼします。CIPNは、治療中または治療終了後も持続することがあり、作業療法の介入では、感覚の補完的評価や環境調整、代替作業の導入が有効です。

一方、他の選択肢では、治療法と合併症の関連が誤りまたは不正確です。例えば、頸部郭清術では副神経麻痺(僧帽筋麻痺)が主な合併症であり、顔面神経麻痺は耳下腺手術に多いです。前立腺摘出術では尿失禁や勃起障害が主な問題で、リンパ浮腫は乳癌術後の合併症としてより関連性があります。乳房切除術では上肢リンパ浮腫や肩関節可動域制限が問題となるが、自律神経障害は主な合併症ではありません。放射線療法では口腔乾燥(唾液分泌減少)が起こり、唾液分泌過多は逆の現象です。

選択肢の確認

1.化学療法 末梢神経障害:正しい。CIPNは化学療法の典型的な合併症。
2.頸部郭清術 顔面神経麻痺:錯誤。副神経麻痺が主な合併症。
3.前立腺腹腔鏡下全摘除術 リンパ浮腫:主な合併症は尿失禁・勃起障害。
4.乳房切除術 自律神経障害:主な合併症は上肢リンパ浮腫。
5.放射線療法 唾液分泌過多:放射線では唾液分泌減少(口腔乾燥)が主な問題。

覚えるポイント

「化学療法 → 手足のしびれ」を思い浮かべると、CIPNの記憶が定着します。作業療法では、その症状がADLに与える影響を評価し、環境調整や代替作業の提案が求められます。

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