119F65|第119回 医師国家試験 過去問
内科系消化器内科消化管出血・内視鏡
上部消化管内視鏡検査の胃前庭部小弯像と十二指腸像とを別に示す。露出血管を伴う潰瘍は認めなかった。 この患者への対応で適切なのはどれか。

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正解: c
正解
c 酸分泌抑制薬投与
問題のポイント
内視鏡で露出血管を伴う潰瘍は認めなかったとあります。
これは、活動性出血や高リスクの出血所見がないことを意味し、まず必要なのは内科的治療です。
この症例では、NSAID内服歴があり、上部消化管出血を起こした消化性潰瘍がもっとも考えやすい状況です。
したがって、対応の中心は酸分泌抑制薬、典型的にはPPIの投与になります。
なぜ内視鏡的止血ではないのか
クリッピングや硬化療法は、通常、
- 活動性出血
- 湧出性出血
- 露出血管
- 再出血リスクの高い所見
があるときに行います。
本問では露出血管がないと明示されているため、これらの止血処置は不要です。
各選択肢の検討
a 異物除去術
誤りです。異物誤飲の問題ではありません。b クリッピング
誤りです。露出血管や活動性出血がある場合の止血処置です。c 酸分泌抑制薬投与
正しいです。消化性潰瘍の内科的治療として適切です。d 内視鏡的硬化療法
誤りです。これも止血目的の処置であり、本症例では適応がありません。e 内視鏡的粘膜下層剝離術〈ESD〉
誤りです。ESDは主に早期腫瘍性病変の切除に用いる手技であり、潰瘍治療ではありません。
ひっかけポイント
上部消化管出血というだけで止血手技を選びたくなるのが典型的な誤答です。
この問題では、**「露出血管なし」**という一文が決め手です。
まとめ
露出血管を伴わない消化性潰瘍では、まず酸分泌抑制薬投与が適切です。
止血処置は、出血リスクの高い内視鏡所見があるときに行います。