119F24|第119回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚精神科精神保健福祉・法制度
精神運動興奮状態の患者に対して、精神保健指定医が行うことのできる行動の制限で誤っているのはどれか。
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正解: e
正解
e 処遇改善請求の制限
解説
精神保健指定医は、精神運動興奮が強く、自傷他害のおそれがある場合などに、必要最小限の範囲で行動制限 を行うことがあります。
しかし、処遇改善請求 は患者に保障された権利であり、これを制限することはできません。
この問題の軸
問われているのは、症状が重いときに何でも制限できるわけではなく、制限できる行為と、制限してはならない権利 を区別できるかどうかです。
各選択肢の検討
a 隔離
可能です。強い興奮や他害のおそれがある場合に、必要最小限で行います。b 身体拘束
可能です。切迫した危険があり、他に代替手段がない場合に限って行います。c 退院の制限
可能です。入院形態や病状に応じて退院を制限することがあります。d 面会の制限
可能です。治療上必要な場合に限り行われます。e 処遇改善請求の制限
これが誤りです。処遇改善請求は患者の権利であり、制限できません。
ひっかけポイント
- 隔離 や 身体拘束 は厳しい行為ですが、一定条件下では認められます。
- 一方で、処遇改善請求 は患者の権利であり、行動制限の対象にはなりません。
国試のポイント
精神科の行動制限では、
安全確保のための制限はありうるが、権利そのものは制限できない
という整理が重要です。