118E23|第118回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア救急・集中治療心肺蘇生・ACLS
窒息後に意識を消失して倒れた人に対し、まず行うべき対応はどれか。
解答・解説を見る
正解: a
正解
a 胸骨圧迫
この問題の考え方
窒息していた人が意識を消失して倒れたなら、まず心停止を強く疑います。
この段階では、成人 BLS の原則どおり、反応なし、正常な呼吸なしと判断したら、直ちに胸骨圧迫を開始します。
なぜ胸骨圧迫が最優先か
- 脳と心臓への血流を確保する必要がある。
- 胸骨圧迫による胸腔内圧の変化で、異物排出の助けになることがある。
- 他の操作よりも、救命に直結する初期対応だからです。
意識消失前後で対応が変わる
まだ意識がある重症窒息
この段階では、
- 背部叩打
- 腹部突き上げ
が適応になります。
すでに意識を失った場合
この段階では、対応は心肺蘇生に切り替わります。
したがって、最初に行うのは胸骨圧迫です。
各選択肢の整理
a 胸骨圧迫
正しいです。
最初に行うべき対応です。
b 背部叩打
誤りです。
背部叩打は意識のある窒息患者で行う手技です。
意識消失後は胸骨圧迫が優先されます。
c 腹部突き上げ
誤りです。
これも意識のある重症窒息で行う手技です。
意識を失った後の最初の対応ではありません。
d 口対口人工呼吸
誤りです。
人工呼吸も重要ですが、まずは胸骨圧迫を開始します。
循環が止まった状態で人工呼吸だけを先に行うのは不適切です。
e 口腔内異物除去
誤りです。
見えている異物なら除去を考えますが、盲目的に指を入れて探ることはしません。
胸骨圧迫開始を遅らせる原因にもなります。
実際の流れ
- 反応を確認する。
- 助けを呼び、119番通報と AED を依頼する。
- 呼吸を確認する。
- 正常な呼吸がなければ、胸骨圧迫を開始する。
覚えるポイント
窒息では、
- 意識があるうちは背部叩打や腹部突き上げ。
- 意識を失ったら胸骨圧迫から心肺蘇生。
この切り替えをはっきり覚えることが大切です。