118C1|第118回 医師国家試験 過去問
内科系循環器高血圧・動脈硬化
好酸球増加がみられる疾患はどれか。
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正解: d
正解
d コレステロール塞栓症
解説
好酸球増加をみたときは、アレルギー、寄生虫、薬剤、そして異物反応をまず考える。
コレステロール塞栓症では、動脈硬化プラーク由来のコレステロール結晶が末梢血管に散布され、血管壁で異物反応を起こすため、好酸球増加を伴いやすい。
好酸球増加の考え方
- I型アレルギーでは、Th2細胞やIL-5を介して好酸球が増える。
- 寄生虫感染では、好酸球が組織防御に関与する。
- 血管内異物や薬剤でも、好酸球が動員される。
コレステロール塞栓症のポイント
- コレステロール結晶が小血管に塞栓する。
- 虚血だけでなく、結晶に対する異物反応が起こる。
- その結果、末梢血好酸球増加がみられ、鑑別の手掛かりになる。
- 国試では、腎機能障害、皮膚虚血所見、青趾症候群、カテーテル操作後の発症などと合わせて問われやすい。
各選択肢の検討
a IgA腎症
主病態はIgA免疫複合体のメサンギウム沈着であり、好酸球増加は典型的ではない。b 遺伝性血管性浮腫
C1インヒビター異常によるブラジキニン過剰が機序であり、好酸球増加とは結び付きにくい。c 抗リン脂質抗体症候群
血栓症や習慣流産を主体とする自己免疫疾患であり、好酸球増加は通常みられない。d コレステロール塞栓症
正しい。コレステロール結晶に対する炎症反応により、好酸球増加をきたしうる。e 多発血管炎性肉芽腫症
ANCA関連血管炎だが、好酸球増加が前面に出る疾患ではない。好酸球増加と結び付けるべきなのは好酸球性多発血管炎性肉芽腫症である。
覚えるポイント
- 好酸球増加+腎障害+塞栓症状では、コレステロール塞栓症を考える。
- ANCA関連血管炎で好酸球が目立つのはGPAではなくEGPAである。