117F20|第117回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア老年医学フレイル・栄養・嚥下
フレイルの予防策として誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: d
正解
d 蛋白質摂取を制限する。
フレイル予防の基本
フレイル予防では、栄養、運動、口腔機能、社会参加をまとめて支えることが重要です。
したがって、次のような介入は基本的に正しい方向です。
- 口腔ケアを続ける
- 運動習慣をつける
- よく噛んで食べる
- 社会活動に参加する
なぜ蛋白質制限が誤りなのか
高齢者では、蛋白質不足がサルコペニアや筋力低下を進め、フレイルを悪化させます。
そのため、フレイル予防ではむしろ十分な蛋白質摂取が大切です。
もちろん、重度の腎不全など特殊な状況では調整が必要ですが、一般的なフレイル予防として蛋白質摂取を制限するのは誤りです。
各選択肢の整理
a 毎日歯を磨く。
正しいです。口腔機能維持や誤嚥性肺炎予防の観点から重要です。b 運動習慣をつける。
正しいです。筋力と身体機能の維持に直結します。c よく噛んで食べる。
正しいです。口腔機能維持と栄養摂取の両面で重要です。d 蛋白質摂取を制限する。
誤りです。フレイル予防では不適切です。e ボランティアなどの社会活動に参加する。
正しいです。社会的孤立を防ぎ、精神面や活動性の維持にも役立ちます。
覚えるポイント
フレイル予防では、次の4本柱で整理すると覚えやすいです。
- 栄養
- 運動
- 口腔ケア
- 社会参加
この中で逆行するのが、蛋白質摂取の制限です。