117B1|第117回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム医療倫理・医療安全医療安全・インシデント
インシデントレポートで正しいのはどれか。
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正解: c
正解
c 薬剤に関する報告件数が最も多い。
判断のポイント
インシデントレポートは、患者に実害が生じたかどうかにかかわらず、再発防止のために院内で共有、分析する仕組みです。
国試では、次の2点が特に重要です。
- ヒヤリ・ハット事例も報告対象である
- 薬剤関連の報告が多い
各選択肢の検討
a 保健所に報告する義務がある。
誤りです。
インシデントレポートは、まず院内の医療安全管理のために作成するものです。保健所への定型的報告制度ではありません。
b 医療安全管理委員会が作成する。
誤りです。
通常は、事例に関与した医療従事者本人が作成します。
医療安全管理委員会は、集まった報告を分析し、改善策を検討します。
c 薬剤に関する報告件数が最も多い。
正しいです。
投与忘れ、投与量間違い、患者取り違えなど、薬剤関連インシデントは非常に多いことが知られています。
d 報告件数が少ないほど医療安全の質が高い。
誤りです。
報告件数が少ないことは、安全性が高いことを意味しません。
むしろ、報告しにくい職場文化の可能性もあります。
e 患者に実害がない場合は作成する必要はない。
誤りです。
実害がなかった事例こそ、重大事故予防のヒントになります。
そのため、実害のないヒヤリ・ハットも重要な報告対象です。
ひっかけポイント
「事故が起きたときだけ書く」と考えると誤ります。
インシデントレポートは、事故になる前の危険を拾い上げることに大きな意味があります。
まとめ
インシデントレポートでは、実害がなくても報告することが重要で、報告件数として多いのは薬剤関連です。
したがって正しいのは c です。