116F13|第116回 医師国家試験 過去問
内科系呼吸器肺炎・抗酸菌・呼吸器感染
院内肺炎について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: e
正解
- e 免疫能低下の患者に生じることが多い。
解説
院内肺炎は、入院後48時間以降に新たに発症した肺炎を指します。
基礎疾患をもつ患者、術後患者、長期臥床患者、人工呼吸管理中の患者、免疫能が低下した患者などに起こりやすいことが特徴です。
また、市中肺炎とは起炎菌の傾向が異なり、グラム陰性桿菌やMRSAなど、耐性菌を含めた対応が必要になることがあります。
各選択肢の検討
a 主要な検出菌は肺炎球菌である。
誤りです。肺炎球菌は市中肺炎で重要な起炎菌です。院内肺炎では、緑膿菌などのグラム陰性桿菌やMRSAが問題になります。b 人工呼吸器関連肺炎は含まれない。
誤りです。人工呼吸器関連肺炎〈VAP〉は、院内肺炎の重要な一型です。c 入院当日に発症した肺炎も含まれる。
誤りです。入院時にすでに存在していた、あるいは入院直後に発症した肺炎は、院内肺炎とはしません。d 死亡率は医療・介護関連肺炎より低い。
誤りです。院内肺炎は重症化しやすく、基礎疾患や耐性菌の問題もあり、一般に予後不良となりやすいです。少なくとも「低い」とは言えません。e 免疫能低下の患者に生じることが多い。
正しいです。宿主側の防御能低下は、院内肺炎の大きな背景になります。
国試での判断軸
市中肺炎
肺炎球菌などが中心です。院内肺炎
耐性菌、基礎疾患、重症患者、免疫低下患者がキーワードです。VAP
院内肺炎に含まれます。
覚えるポイント
- 院内肺炎=入院後48時間以降
- 耐性菌を含む起炎菌を考える
- 免疫低下や重症患者で起こりやすい