116D48|第116回 医師国家試験 過去問
内科系腎・泌尿器カテーテル・泌尿器手技
85歳の男性。肺炎球菌性髄膜炎で入院中で全身状態不良のため尿道カテーテルを留置。昨晩は不穏でカテーテルを気にしていた。右股関節に人工関節置換術の既往がある。今朝、外尿道口から出血があり、バッグに尿が出ていないことが判明。腹部CT矢状断像(A)・冠状断像(B)でカテーテルバルーンが膀胱を通り越している所見が疑われる。 この患者にまず行うべき処置として適切なのはどれか。

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正解: c
正解
c 尿道カテーテルの固定水を抜く
状況の把握
- 不穏があり、尿道カテーテルを気にしていました。
- 外尿道口から出血し、尿バッグに尿が出ていません。
- 画像では、バルーンが本来の膀胱内ではない位置で膨らんでいることが疑われます。
この状況では、カテーテルによる尿道、膀胱頸部、あるいは膀胱周囲の損傷を悪化させないことが最優先です。
まず行うべき処置
最初に行うべきなのは、バルーンの固定水を抜いて収縮させることです。
バルーンが膨らんだままでは、押し込んでも引っ張っても損傷を拡大させる危険があります。
各選択肢の検討
a 尿道カテーテルを押し込む
バルーンが異常位置で膨らんでいる可能性があり、さらに損傷を悪化させます。b 尿道カテーテルを折り曲げる
尿流を止めるだけで根本的な解決にならず、適切ではありません。c 尿道カテーテルの固定水を抜く
正しいです。まずバルーンをしぼませて安全性を確保します。d 尿道カテーテルの内腔にもう一本挿入する
適切な処置ではなく、原因解決にもなりません。e 尿道カテーテルをそのまま牽引して抜去する
バルーンが膨らんだまま牽引すると、重篤な尿道損傷や出血を招きます。
覚えるポイント
位置異常が疑われる尿道カテーテルは、まずバルーンをしぼませる。
押す、引くの前に、まず固定水を抜くのが基本です。