116C70|第116回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚脳神経内科神経変性疾患
今後の在宅療養に向けて必要な検査はどれか。
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正解: d
正解
d 嚥下機能検査
解説
この症例では、ALSとすでに診断されており、さらに
- しゃべりにくさ
- 食事でむせる
- 発声時の咽頭挙上不良
- 体重減少
がみられます。
したがって、在宅療養へ移行するにあたって最も重要なのは、嚥下障害の評価です。
嚥下機能を確認することで、
- 誤嚥の危険性
- 食形態の調整
- 経口摂取を継続できるか
- 胃瘻など栄養管理の検討が必要か
を判断できます。
そのため、必要な検査は嚥下機能検査です。
各選択肢の検討
a 頸椎CT
誤りです。頸髄症などの鑑別で考えることはありますが、この症例はすでにALSと診断されています。
在宅療養の準備として優先度は高くありません。b 頭部MRI
誤りです。頭部病変の除外は診断過程では重要ですが、すでに診断がついている本症例で、在宅療養に向けて最優先の検査ではありません。c 針筋電図
誤りです。ALSの診断補助として有用ですが、在宅生活の安全確保に直結する検査ではありません。d 嚥下機能検査
正しいです。誤嚥性肺炎予防と栄養管理のために重要です。
嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査などが具体的な方法として考えられます。e 末梢神経伝導検査
誤りです。これも診断時の鑑別には有用ですが、在宅療養への移行時に最も必要な検査ではありません。
国試での判断軸
- すでに診断が確定している症例では、診断のための検査よりも、生活を安全に続けるための評価を優先します。
- ALSの在宅療養で重要なのは、嚥下と呼吸です。
この問題では選択肢の中で最も直接的なのが嚥下機能検査です。
覚えるポイント
- ALSの在宅療養では、誤嚥評価が極めて重要です。
- むせ、構音障害、咽頭挙上不良があれば、まず嚥下機能検査を考えます。