115F4第115回 医師国家試験 過去問

脳・精神・感覚器・皮膚精神科発達障害・児童青年

成人において、自閉症スペクトラム障害に比べて注意欠陥多動性障害〈ADHD〉で高頻度にみられる症状はどれか。

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正解: c

正解

c ケアレスミスが多い。

解説

成人のADHDでは、幼少期の多動性が目立ちにくくなっていても、不注意は持続しやすく、仕事や日常生活でのケアレスミス、忘れ物、段取りの悪さとして表れます。

一方、ASDでは、社会的コミュニケーションの質的な障害や、こだわりの強さ、対人場面での独特さが中心になります。

各選択肢の整理

  • a 視線が合わない。
    ASDでみられやすい所見です。対人的相互作用のぎこちなさとして現れます。

  • b 冗談が通じない。
    ASDでみられやすい所見です。言外の意味、比喩、皮肉の理解が苦手なことがあります。

  • c ケアレスミスが多い。
    ADHDで高頻度にみられます。不注意の代表的な表現であり、成人例でも重要です。

  • d 的はずれの応答が多い。
    ASDでみられやすい所見です。会話の文脈理解や相互性の障害が背景にあります。

  • e 左右対象であることにこだわる。
    ASDのこだわりや、強い秩序性の要求を示唆する所見です。ADHDらしさとは結びつきません。

国試での判断軸

  • ADHD:不注意、多動性、衝動性
  • ASD:社会的コミュニケーションの障害、限定された興味、反復行動、こだわり

この問題では、対人コミュニケーションの質的障害ではなく、不注意症状を選べるかがポイントです。

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