119D1|第119回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚精神科発達障害・児童青年
注意欠如多動性障害〈注意欠如多動症〉〈ADHD〉で正しいのはどれか。
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正解: d
正解
d 衝動的行動を認める。
ADHDの中核症状
ADHDの基本は、次の3つです。
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
このうち、衝動性は国試でもよく問われます。
具体的には、順番を待てない、思いついたらすぐ行動する、人の話を遮る、危険を十分に考えずに動く、などが典型です。
なぜ d が正しいか
衝動的行動は、ADHDの代表的な症状そのものです。
不注意や多動だけでなく、衝動性のために対人関係や学校生活で問題が目立つことがあります。
各選択肢の検討
a こだわりが強い。
これは自閉スペクトラム症、ASDで目立ちやすい特徴です。ADHDの中心症状ではありません。b 知能低下を伴う。
ADHDでは知的発達はさまざまであり、知能低下を必ず伴うわけではありません。知的能力が保たれている人も多くいます。c 独り遊びが多い。
これもASDでみられやすい対人交流の特徴です。ADHDでは対人面の問題はあっても、独り遊びが本質ではありません。d 衝動的行動を認める。
正しい選択肢です。ADHDの主要症状の1つです。e 多動は次第に悪化する。
多動は年齢とともに目立たなくなることが多いため、誤りです。成人では内的な落ち着かなさとして残ることがあります。
ひっかけポイント
国試では、ADHDとASDの違いがよく問われます。
ADHD
不注意、多動、衝動性ASD
対人相互性の障害、こだわり、限定的な興味
「こだわりが強い」「独り遊びが多い」はASDに引っ張られやすい選択肢です。
まとめ
ADHDで正しいのは、衝動的行動を認めることです。