115B42第115回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム医療倫理・医療安全患者の権利・意思決定支援

検査の結果は陰性であったが、担当医は病歴や症状から急性冠症候群である可能性が否定できないと判断し、患者にここまでの状況を説明することとした。 担当医が患者にかける言葉の中で、説明内容に対する患者の理解を確認しているものはどれか。

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正解: b

正解

b 「今までの説明で分からないことはありますか」

解説

インフォームドコンセントでは、説明したかどうかだけでは不十分で、患者が理解できているかを確認することが重要です。

この目的に最も近いのが、
「今までの説明で分からないことはありますか」
という問いかけです。

理解確認とは何か

医師の説明のあとには、患者が

  • 何を理解できたか
  • どこが分かりにくかったか
  • どこに不安が残っているか

を確認する必要があります。
この確認がないと、同意が形式的なものになってしまいます。

実際の臨床でより確実なのは

実臨床では、
「ここまでの説明をどのように理解されましたか」
「大事な点を確認したいので、今の説明を言い返してみてください」
のような teach-back がさらに有用です。

ただし、この設問の選択肢の中では b が最も理解確認に当たります。

各選択肢の整理

  • a 「治療法について何かご希望はありますか」
    これは患者の希望や価値観を確認する質問です。理解確認そのものではありません。

  • b 「今までの説明で分からないことはありますか」
    理解確認に最も近い質問です。

  • c 「今後についてご家族に話したほうが良いですか」
    家族への情報共有や支援体制の確認であり、理解確認ではありません。

  • d 「なぜこの病気になってしまったとお考えですか」
    これは患者の解釈モデルをたずねる質問です。

  • e 「こちらの病院で検査と治療を受けるのでよろしいでしょうか」
    これは同意の確認であり、理解の確認とは別です。

まとめ

この問題では、説明内容に対する患者の理解を確認しているのは b です。
理解確認、患者の希望、同意確認は、それぞれ別の段階として整理しておくことが大切です。

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