34PM45|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
生理学・運動学神経・筋疾患重症筋無力症
28歳の女性。3か月前から夕方になると瞼が重く、開けづらく感じた。1か月前から疲れると物が二重に見えるようになった。硬いものを噛んでいると顎が疲れて動かなくなるので、休みながら食事をしている。この患者でみられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、症例文から重症筋無力症を疑い、その特徴を選ぶ問題です。
夕方に悪化する眼瞼下垂、複視、噛むと疲れる症状は、易疲労性を示しています。
解説
重症筋無力症は、神経筋接合部でアセチルコリン受容体などに対する自己抗体が関与し、筋力低下をきたす疾患です。
特徴は、筋を繰り返し使うと症状が悪化し、休むと改善することです。これを易疲労性といいます。
症例では、夕方になると瞼が重い、疲れると複視が出る、硬いものを噛んでいると顎が疲れる、休みながら食事をする、という所見があり、重症筋無力症に典型的です。
ひっかけポイント
重症筋無力症は「反復運動で悪化、休息で改善」です。眼瞼下垂と複視が出てきたら、神経筋接合部の障害を考えます。
選択肢の確認
1.振戦
誤り。
振戦はパーキンソン病、本態性振戦、小脳障害などで重要です。重症筋無力症の特徴として最も適切ではありません。
2.反復運動での症状の増悪
正しい。
重症筋無力症では、反復運動により筋力低下が悪化します。眼瞼下垂、複視、咀嚼困難などが疲労で増悪し、休息で改善しやすい点が特徴です。
3.ロンベルグ徴候
誤り。
ロンベルグ徴候は、深部感覚障害などで閉眼立位時にふらつきが増強する所見です。重症筋無力症の代表所見ではありません。
4.バビンスキー反射
誤り。
バビンスキー反射は上位運動ニューロン障害でみられる病的反射です。重症筋無力症では通常みられません。
覚えるポイント
- 重症筋無力症では易疲労性が重要。
- 反復運動で悪化し、休息で改善しやすい。
- 眼瞼下垂、複視、咀嚼困難、嚥下障害を押さえる。
- ロンベルグ徴候は深部感覚障害、バビンスキー反射は上位運動ニューロン障害で重要。