34PM112|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
30歳の男性。野球の素振りで胸に痛みを自覚したため来所した。痛みは体幹の側屈や回旋で再現され、深呼吸や咳で増悪する。視診で明らかな腫脹はない。圧痛は右側胸部の第7・8肋間に限局する。考えられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、体幹回旋動作で起こる胸部痛から、肋間筋損傷を判断します。
肋間筋は肋骨と肋骨の間にあり、呼吸運動や体幹の回旋・側屈に関係します。
解説
野球の素振りでは、体幹の回旋が強く起こります。体幹回旋や側屈で痛みが再現され、深呼吸や咳で増悪する場合、肋間部の筋や軟部組織にストレスが加わっていると考えます。
この症例では、圧痛が右側胸部の第7・8肋間に限局しています。肋骨そのものではなく、肋骨間に圧痛がある点から、肋間筋損傷が最も考えられます。
肋骨骨折でも深呼吸や咳で痛みが増悪しますが、骨折では肋骨上の限局性圧痛、介達痛、軋轢音、強い腫脹や皮下出血などを確認します。
鑑別のポイント
胸部痛では、筋損傷だけでなく肋骨骨折、気胸、心疾患なども鑑別します。呼吸困難、チアノーゼ、強い胸痛がある場合は医科受診が必要です。
選択肢の確認
1.広背筋損傷
誤り。
広背筋損傷では、腋窩後壁や背部、上腕骨小結節稜付近の痛みが問題になります。圧痛が第7・8肋間に限局し、深呼吸や咳で増悪する所見からは肋間筋損傷が適切です。
2.肋間筋損傷
正しい。
肋間筋は肋骨間にあり、呼吸や体幹回旋に関与します。体幹側屈・回旋で痛みが再現され、深呼吸や咳で増悪し、第7・8肋間に限局した圧痛があるため、肋間筋損傷が考えられます。
3.肋骨骨折
誤り。
肋骨骨折でも深呼吸や咳で疼痛が増悪しますが、通常は肋骨上の限局性圧痛や介達痛が重要です。この症例では肋間部に圧痛が限局し、明らかな腫脹もないため、肋間筋損傷がより考えやすいです。
4.腰椎横突起骨折
誤り。
腰椎横突起骨折では腰部の限局性圧痛や体幹運動時痛が中心です。右側胸部第7・8肋間の圧痛を説明する疾患としては適切ではありません。
覚えるポイント
- 肋間筋損傷では肋間部の限局性圧痛が重要。
- 深呼吸、咳、体幹回旋・側屈で痛みが増悪しやすい。
- 肋骨骨折では肋骨上の圧痛、介達痛、軋轢音を確認する。
- 胸部外傷では気胸や内臓損傷の有無にも注意する。