33PM84第33回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学骨折各論骨盤・大腿骨骨折

大腿骨頸部骨折で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4.長期臥床による続発症に深部静脈血栓症がある。

この問題のポイント

大腿骨頸部骨折は高齢者に多く、疼痛により歩行困難となりやすい骨折です。

長期臥床になると、深部静脈血栓症、肺炎、褥瘡、筋力低下、廃用症候群などの続発症が問題になります。

解説

大腿骨頸部骨折は、転倒などで発生しやすく、高齢者の寝たきりの原因になりやすい重要な骨折です。

骨折後は股関節痛が強く、起立や歩行が困難になります。

特に高齢者では、長期臥床による合併症を防ぐため、早期離床や早期リハビリテーションが重要です。

深部静脈血栓症は、下肢静脈に血栓が形成される状態です。臥床により下肢筋ポンプが働きにくくなり、静脈血流が停滞することで発症しやすくなります。

深部静脈血栓が肺へ飛ぶと肺塞栓症を起こすことがあり、生命に関わることもあります。

外転型骨折では、骨片が噛合して安定することがあり、下肢長短縮が目立たないこともあります。

また、大腿骨頸部骨折では疼痛のため、背臥位膝伸展位での下肢挙上は困難です。

後療法は他動的可動域訓練だけでなく、全身状態に応じた早期離床、筋力訓練、歩行訓練などを含めて行います。

したがって、正しいのは長期臥床による続発症に深部静脈血栓症があるです。

選択肢の確認

1.外転型骨折では下肢長は短縮する。
誤り。
外転型骨折では噛合して安定することがあり、短縮が目立たない場合があります。下肢短縮が典型的なのは転位の強い内転型骨折などです。

2.背臥位膝伸展位で下肢挙上は可能である。
誤り。
大腿骨頸部骨折では股関節痛が強く、膝伸展位での下肢挙上は困難です。

3.他動的可動域訓練を中心とした後療法を行う。
誤り。
他動運動だけでなく、早期離床、筋力訓練、歩行訓練、全身合併症予防が重要です。

4.長期臥床による続発症に深部静脈血栓症がある。
正しい。
長期臥床により静脈血流が停滞し、深部静脈血栓症を生じやすくなります。

覚えるポイント

  • 大腿骨頸部骨折は高齢者に多い。
  • 疼痛により歩行困難となる。
  • 長期臥床では深部静脈血栓症、肺炎、褥瘡、廃用症候群に注意する。
  • 早期離床と合併症予防が重要。
  • 下肢挙上困難は大腿骨近位部骨折で重要な所見。

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