33AM121|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
病理学・一般臨床医学腫瘍・消化器・代謝疾患代謝・内分泌疾患
低張性脱水をきたすのはどれか。
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正解: 4
正答
4.運動後の水道水大量摂取
この問題のポイント
低張性脱水とは、水分よりもナトリウムなどの電解質が相対的に多く失われ、体液の浸透圧が低下する脱水です。
汗で水分と塩分を失った後に、水道水だけを大量に摂取すると、ナトリウムが補われず、体液が低張になりやすくなります。
解説
脱水は、失われる水分と電解質のバランスによって、高張性脱水、等張性脱水、低張性脱水に分けられます。
低張性脱水では、ナトリウムの喪失が目立ち、血漿浸透圧が低下します。
運動後には発汗により水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われます。
この状態で水道水だけを大量に摂取すると、水分は補われますが電解質は十分に補われません。その結果、血液や細胞外液が薄まり、低ナトリウム血症を伴う低張性脱水を起こしやすくなります。
大量の発汗だけでは、発汗液は血漿より低張であるため、水分喪失が目立つ高張性脱水に傾きやすいです。
尿崩症による多尿も、水分喪失が主体となるため高張性脱水になりやすいです。
起立性低血圧は脱水によって起こることはありますが、低張性脱水そのものの原因としては不適切です。
選択肢の確認
1.大量の発汗
誤り。
大量発汗では水分喪失が目立ち、高張性脱水に傾きやすくなります。塩分を補わない水分摂取が加わると低張性になりやすくなります。
2.起立性の低血圧
誤り。
起立性低血圧は症状や状態であり、低張性脱水をきたす直接の原因としては不適切です。
3.尿崩症による多尿
誤り。
尿崩症では水分喪失が主体であり、高張性脱水をきたしやすいです。
4.運動後の水道水大量摂取
正しい。
発汗で失った電解質を補わず、水だけを大量に摂取すると、低ナトリウム血症を伴う低張性脱水をきたしやすくなります。
覚えるポイント
- 低張性脱水は、水分よりナトリウム喪失が目立つ脱水。
- 発汗後に水だけ大量摂取すると低張性になりやすい。
- 尿崩症は水分喪失が主体で高張性脱水に注意。
- 脱水は水分と電解質のバランスで考える。
- 運動後は水分だけでなく電解質補給も重要。