119D007第119回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

菌交代現象によって生じるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

抗菌薬などによって常在菌叢の均衡が崩れる菌交代現象は、Clostridioides difficileの増殖による偽膜性腸炎を起こすことがあります。

解説

常在菌叢は病原微生物の増殖を抑える働きを持ちます。広域抗菌薬の投与などで感受性菌が減少すると、薬剤に抵抗性を示す菌や真菌が相対的に増殖します。これが菌交代現象です。

代表例は、抗菌薬関連下痢症・偽膜性腸炎です。Clostridioides difficileが増殖して毒素を産生し、大腸粘膜障害を起こします。口腔領域では、抗菌薬使用後のカンジダ症も菌叢の変化と関連します。

感染対策上のポイント
不必要な抗菌薬投与を避け、適応、薬剤、投与期間を適正化することが重要です。

選択肢の確認

a.腸結核
誤り。
腸結核は結核菌感染による疾患であり、菌交代現象によって発症するものではありません。

b.偽膜性腸炎
正しい。
広域抗菌薬などで腸内細菌叢が乱れるとC. difficileが増殖し、毒素によって偽膜性腸炎を起こします。

c.クローン病
誤り。
クローン病は炎症性腸疾患であり、単純な菌交代現象による疾患ではありません。

d.潰瘍性大腸炎
誤り。
潰瘍性大腸炎も炎症性腸疾患であり、抗菌薬による菌交代現象の代表例ではありません。

e.急性感染性胃腸炎
誤り。
急性感染性胃腸炎は病原体の新規感染で生じるもので、菌交代現象とは区別します。

覚えるポイント

  • 菌交代現象は常在菌叢の均衡が崩れて起こります。
  • 偽膜性腸炎ではC. difficileと毒素を押さえます。
  • 抗菌薬適正使用は菌交代症の予防につながります。

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