118D068|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学歯科理工学
ある印象材の硬化反応式を示す。 特徴はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
塩化白金酸を触媒とする印象材は、付加反応型シリコーンゴム印象材です。粘度・流動性はフィラー量で調整します。
解説
付加型シリコーンでは、ビニル基をもつシリコーンとSi-H基をもつ架橋剤が白金触媒のもとで付加反応し、三次元網目構造を形成して硬化します。反応副産物が少なく、寸法安定性に優れます。
フィラーは粘度、流動性、強度、寸法安定性などを調整します。低粘度から高粘度まで製品があるのはフィラー含有量などが異なるためです。
選択肢の確認
a.可逆性である。
誤り。
付加型シリコーンの硬化は不可逆的な化学反応で、加熱・冷却でゾルとゲルを可逆的に変える材料ではありません。
b.吸水によって膨張する。
誤り。
吸水による膨張はハイドロコロイドなどで問題となる性質で、付加型シリコーンの特徴ではありません。
c.線状高分子となり硬化する。
誤り。
硬化では架橋して三次元網目構造を形成します。単なる線状高分子の形成ではありません。
d.触媒として塩化白金酸を含む。
正しい。
付加型シリコーンは触媒として塩化白金酸を含みます。
e.流動性の調整にフィラーを添加する。
正しい。
フィラーの添加量によって流動性や粘度、機械的性質を調整します。
覚えるポイント
- 白金触媒は付加型シリコーンの手掛かりです。
- 付加型は架橋して三次元網目構造になります。
- フィラー量で粘度と流動性を調整します。