118C087|第118回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
異常呼吸と疾患の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
異常呼吸は、呼吸の深さ・速さ・吸気と呼気の比・体位との関係から原因疾患を対応させます。
解説
気管支喘息では気道が狭窄し、特に呼気時に気道がつぶれやすくなるため、息を吐き切るまでに時間がかかって呼気延長を示します。喘鳴も重要な所見です。
起坐呼吸は心不全、口すぼめ呼吸は慢性閉塞性肺疾患、Kussmaul呼吸は糖尿病ケトアシドーシスなどの代謝性アシドーシスでみられます。奇異呼吸は胸郭運動の異常や呼吸筋麻痺などで生じます。
全身管理上の注意点
呼吸異常を認めたら歯科治療を中断し、意識、気道、呼吸数、SpO2、循環を評価します。
選択肢の確認
a.奇異呼吸 心不全
誤り。奇異呼吸はフレイルチェストや横隔膜機能障害などでみられ、心不全の代表的呼吸ではありません。
b.起坐呼吸 脳梗塞
誤り。起坐呼吸は臥位で静脈還流が増えて呼吸困難が悪化する心不全で典型的です。脳梗塞との組合せではありません。
c.呼気延長 気管支喘息
正しい。気管支喘息では呼気性気道狭窄により、喘鳴を伴う呼気延長がみられます。
d.口すぼめ呼吸 糖尿病
誤り。口すぼめ呼吸は呼気時の気道虚脱を防ぐため、慢性閉塞性肺疾患でみられます。糖尿病の代表所見ではありません。
e.Kussmaul〈クスマウル〉呼吸 過換気症候群
誤り。Kussmaul〈クスマウル〉呼吸は代謝性アシドーシス、特に糖尿病ケトアシドーシスでみられる深大呼吸です。過換気症候群との組合せではありません。
覚えるポイント
- 気管支喘息では呼気延長と喘鳴を認めます。
- 起坐呼吸は心不全、口すぼめ呼吸はCOPDです。
- Kussmaul呼吸は代謝性アシドーシスでみられます。