118A066|第118回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
ガドリニウム造影剤の使用に際し、最も注意すべきなのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
MRI用ガドリニウム造影剤では、重度の腎機能低下患者に生じる**腎性全身性線維症〈NSF〉**に注意し、投与前に腎機能を確認します。
解説
ガドリニウム造影剤は主に腎臓から排泄されます。腎機能が著しく低下すると体内滞留時間が延び、一部の製剤でNSFのリスクが問題となります。
投与の必要性、腎機能、製剤の種類、代替検査の有無を検討します。造影剤一般に急性過敏反応もあり得るため、既往歴と緊急対応体制も確認します。
全身管理上の注意点
MRI造影では腎機能、ヨード造影では腎機能に加えて甲状腺疾患なども問題となります。造影剤の種類を混同しません。
選択肢の確認
a.高血圧
誤り。
高血圧のみがガドリニウム造影剤の最重要注意事項ではありません。ただし腎障害の原因・合併症として評価します。
b.腎障害
正しい。
重度腎障害ではガドリニウム排泄が遅れ、NSFのリスクがあるため最も注意します。
c.糖尿病
誤り。
糖尿病そのものより、糖尿病性腎症による腎機能低下の有無が重要です。
d.間質性肺炎
誤り。
ガドリニウム造影剤に特有の主要な禁忌・高リスク因子ではありません。
e.甲状腺疾患
誤り。
甲状腺機能への影響はヨード造影剤で特に問題となります。ガドリニウム造影剤の最重要事項ではありません。
覚えるポイント
- ガドリニウム造影前は腎機能を確認します。
- 重度腎障害ではNSFに注意します。
- ヨード造影剤とMRI用造影剤の注意点を区別します。