118A019|第118回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
Heimlich 法が適応となるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
Heimlich法は、意識のある成人や小児に生じた重度の気道異物による窒息に対して、異物排出を図る腹部突き上げ法です。
解説
気道異物で有効な咳ができず、発声や呼吸が困難な場合には、周囲へ助けを求め、背部叩打法や腹部突き上げ法を行います。腹部を急激に圧迫して胸腔内圧を高め、異物を排出させます。
反応がなくなった場合は心肺蘇生へ移行し、AEDを手配します。乳児や妊婦、著しい肥満者では腹部突き上げを避け、適切な代替手技を選びます。
全身管理上の注意点
歯科治療では小器具や補綴物の誤嚥・誤飲を予防し、窒息時には咳の有効性と意識の有無を直ちに判断します。
選択肢の確認
a.徐 脈
誤り。
徐脈には原因評価、酸素化、循環管理などを行います。Heimlich法の適応ではありません。
b.過呼吸
誤り。
過換気では治療を中止し、安心させて呼吸を整えます。腹部突き上げは行いません。
c.気道異物
正しい。
重度の気道異物による窒息で、有効な咳ができない意識のある成人・小児に適応します。
d.けいれん
誤り。
けいれん時は安全を確保し、外傷を防ぎ、気道・呼吸・循環を評価します。口へ物を入れてはいけません。
e.舌根沈下
誤り。
舌根沈下による気道閉塞には、頭部後屈あご先挙上法や下顎挙上法などで気道を確保します。
覚えるポイント
- Heimlich法の適応は重度の気道異物です。
- 意識消失後は心肺蘇生へ移行します。
- 舌根沈下には気道確保手技を用います。