117C017|第117回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
口呼吸を伴う骨格性Ⅱ級にみられるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
口呼吸を伴う骨格性Ⅱ級では、下顔面高が増加する長顔型の成長パターンを理解します。
解説
慢性的な口呼吸では下顎が後下方位をとりやすく、下顎が時計回りに回転します。その結果、下顎下縁平面角が大きくなり、開咬傾向や下顔面高の増加を伴うことがあります。
骨格性Ⅱ級では上顎に対して下顎が後方に位置するため、一般にオーバージェットは正で増大しやすく、負のオーバージェットは骨格性Ⅲ級を疑います。
選択肢の確認
a.上顎前歯の舌側傾斜
誤り。
口呼吸を伴う骨格性Ⅱ級で上顎前歯が必ず舌側傾斜するわけではなく、唇側傾斜や前突を伴うことがあります。
b.下顎前歯の舌側傾斜
誤り。
下顎前歯の傾斜は歯性補償などで変化しますが、本病態を代表する所見ではありません。
c.下顎下縁平面角の過大
正しい。
下顎の後下方回転により下顎下縁平面角が過大となります。
d.咬合平面傾斜角の過小
誤り。
長顔型では咬合平面が急傾斜する傾向があり、傾斜角の過小は典型ではありません。
e.負のオーバージェット
誤り。
負のオーバージェットは下顎前突や骨格性Ⅲ級でみられる所見です。
覚えるポイント
- 口呼吸は下顎の後下方回転を助長する。
- 長顔型では下顎下縁平面角が大きい。
- 骨格性Ⅱ級ではオーバージェットは通常正である。