117B012|第117回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学病理・微生物・免疫
低値になると浮腫を引き起こすのはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
浮腫は、毛細血管内外の水分移動を決める静水圧と膠質浸透圧のバランスが崩れると生じます。
解説
血漿アルブミンは、血管内の膠質浸透圧を保つ主要なタンパク質です。アルブミンが低下すると、血管内へ水分を引き戻す力が弱くなり、水分が間質へ移動して浮腫を生じます。
低アルブミン血症は、肝合成能低下、ネフローゼ症候群による尿中喪失、低栄養、蛋白漏出性胃腸症などでみられます。歯科診療では、全身性浮腫の背景に肝疾患や腎疾患がないかを考えます。
選択肢の確認
a.血小板
誤り。
血小板低下は出血傾向の原因になりますが、血漿膠質浸透圧低下による浮腫の主因ではありません。
b.赤血球
誤り。
赤血球低下は貧血を生じますが、一般にそれ自体が浮腫の直接原因ではありません。
c.アルブミン
正しい。
アルブミン低下により血漿膠質浸透圧が低下し、水分が血管外へ移動して浮腫を生じます。
d.クレアチニン
誤り。
クレアチニンは腎機能評価に用いる指標であり、低値が浮腫を起こすわけではありません。
e.免疫グロブリン
誤り。
免疫グロブリンは免疫機能を担いますが、血漿膠質浸透圧の維持に最も重要なのはアルブミンです。
覚えるポイント
- アルブミンは血漿膠質浸透圧を維持する。
- 低アルブミン血症では全身性浮腫が起こり得る。
- 原因として肝疾患、腎疾患、低栄養を考える。