116C081第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

9 歳の女児。口が閉じにくいことを主訴として来院した。診断をした結果、矯正 歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No. 34A)、口腔内写真(別冊 No. 34B)及びエックス線画像(別冊No. 34C)を別に示す。セファロ分析の結果を 図に示す。 適切な矯正装置はどれか。1 つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

成長期の骨格性上顎前突で上顎骨の前方成長抑制が必要な場合、ヘッドギアを用います。

解説

9歳で成長余力があり、口唇閉鎖不全と上顎前突がみられます。ヘッドギアは上顎大臼歯を固定源として顎外力を加え、上顎骨の前方成長抑制、上顎大臼歯の遠心移動、固定強化を行います。

下顎後退が主因で前方成長誘導が必要な症例では機能的顎矯正装置を考えますが、提示セファロ所見では上顎過成長への対応が適します。

画像の確認

実画像では、側貌に口唇閉鎖不全と上口唇・上顎前歯部の前方突出があり、口腔内では水平被蓋が大きい。セファロ図でもSNAとANBが正側へ偏って上顎前突を示し、成長期に上顎の前方成長と上顎大臼歯位置を後方へ制御するヘッドギアが適する。

選択肢の確認

a.咬合斜面板
誤り。咬合斜面板は前歯部反対咬合の改善などに用います。

b.ヘッドギア
正答。最も適切です。ヘッドギアで上顎骨の前方成長を抑制し、上顎大臼歯を遠心方向へ管理します。

c.Herbst 装置
誤り。Herbst装置は下顎を前方位に保持し、下顎後退型Ⅱ級の改善に用います。

d.バイオネーター
誤り。バイオネーターも機能的顎矯正装置で、下顎の前方成長誘導などに用います。

e.リップバンパー
誤り。リップバンパーは下唇・頰筋圧を排除して下顎歯列弓拡大や大臼歯遠心移動を図る装置です。

覚えるポイント

  • ヘッドギアは上顎成長抑制・上顎大臼歯遠心移動。
  • 機能的顎矯正装置は下顎前方誘導に用いる。
  • SNA、SNB、ANBから骨格的原因を判断する。

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