115A028第115回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

唾液の成分とその機能の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。

115A028の問題画像
2つ選択
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正解: c・d

正答

c、d

この問題のポイント

唾液タンパク質・ペプチドの代表的な機能を対応させる問題です。緩衝作用、再石灰化、潤滑作用、抗菌作用を分けて整理します。

解説

唾液は水分だけでなく、電解質、糖タンパク質、酵素、抗菌ペプチドなどを含みます。

酸の中和には主に重炭酸イオンとリン酸系が関与します。再石灰化にはカルシウムイオン、リン酸イオン、フッ化物イオンに加え、これらの過飽和状態を保つスタテリンや酸性プロリンリッチタンパク質が関係します。

抗微生物作用では、ヒスタチン、リゾチーム、ラクトフェリンなどが重要です。各成分は作用機序が異なるため、名称と機能を一対一で覚えます。

画像の確認

実画像では、唾液成分と作用の組合せ表が示され、ヒスタチン―抗真菌作用とリゾチーム―ペプチドグリカン分解がそれぞれ選択肢c、dとして読める。表中の成分名と作用欄を対応させることで、この二項目が正答であることを確認できる。

選択肢の確認

a.ムチン — 酸の中和作用
誤り。
ムチンは唾液に粘性を与え、粘膜の被覆・潤滑、食塊形成、微生物の凝集などに関与します。酸の中和を担う代表的成分は重炭酸イオンです。

b.シスタチン — 再石灰化作用
誤り。
シスタチンの代表的な作用はシステインプロテアーゼの阻害です。組織をタンパク分解酵素から保護しますが、再石灰化作用との組合せではありません。

c.ヒスタチン — 抗真菌作用
正しい。
ヒスタチンは唾液中の抗菌ペプチドで、特にCandida属に対する抗真菌作用が重要です。

d.リゾチーム — ペプチドグリカンの分解
正しい。
リゾチームは細菌細胞壁のペプチドグリカンを加水分解し、細菌の溶菌に関与します。

e.ラクトフェリン — システインプロテアーゼの阻害
誤り。
ラクトフェリンは鉄と強く結合して微生物が利用できる鉄を減らし、静菌・抗菌作用を示します。システインプロテアーゼを阻害する代表的成分はシスタチンです。

覚えるポイント

  • ムチンは潤滑・被覆です。
  • シスタチンはシステインプロテアーゼ阻害です。
  • ヒスタチンは抗真菌、リゾチームはペプチドグリカン分解、ラクトフェリンは鉄結合です。
  • 酸の中和は主に重炭酸イオン、再石灰化はカルシウム・リン酸と関連タンパク質が担います。

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