72PM064|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
骨髄塗抹標本(別冊No. 13)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
形質細胞の形態から、核周明庭〈perinuclear hof〉が示す細胞内小器官を同定します。
解説
画像の細胞は偏在する車軸状核と好塩基性細胞質をもつ形質細胞で、矢印は核に接する淡明な領域である核周明庭を示しています。この領域は発達したゴルジ装置に相当します。
形質細胞は免疫グロブリンを大量に合成・分泌するため粗面小胞体とゴルジ装置が発達します。粗面小胞体は細胞質の強い好塩基性に、ゴルジ装置は核周の淡明域として反映されます。
画像で見るポイント
偏在核のすぐ脇にある淡い領域が核周明庭で、ゴルジ装置に相当します。
選択肢の確認
1.小胞体
誤りです。
小胞体、とくに粗面小胞体は形質細胞で発達しますが、細胞質全体の好塩基性としてみられ、矢印の淡明な核周域そのものではありません。
2.ゴルジ装置
正しいです。
矢印の核周明庭は、分泌蛋白を修飾・梱包する発達したゴルジ装置に相当します。
3.リソソーム
誤りです。
リソソームは細胞内消化を担う小胞で、形質細胞の核周明庭として認識される構造ではありません。
4.リボソーム
誤りです。
リボソームは粗面小胞体表面などに存在し、好塩基性の原因になりますが、光顕で矢印の淡明域としては見えません。
5.ミトコンドリア
誤りです。
ミトコンドリアはATP産生を担いますが、形質細胞の特徴的な核周明庭ではありません。
覚えるポイント
- 形質細胞は偏在核、車軸状クロマチン、核周明庭が特徴です。
- 核周明庭はゴルジ装置です。
- 好塩基性細胞質は発達した粗面小胞体を反映します。