72PM061|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
末梢血検査で赤血球数 310 万/μL、ヘモグロビン濃度 6.2 g/dL、ヘマトクリット 値 21.7%を認めた。 原因の特定に有用な検査項目はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
赤血球恒数から貧血の型を判定し、鉄欠乏の確認に最も有用な検査を選びます。
解説
赤血球数310万/μL、ヘモグロビン6.2 g/dL、ヘマトクリット21.7%から、MCVは約70 fL、MCHは約20 pg、MCHCは約28.6%です。したがって小球性低色素性貧血であり、最も頻度の高い鉄欠乏性貧血をまず考えます。
鉄欠乏の評価では貯蔵鉄を反映する血清フェリチンが最も有用です。炎症があるとフェリチンは急性相反応蛋白として上昇し得るため、血清鉄、総鉄結合能、トランスフェリン飽和度、CRPなども合わせて解釈します。
選択肢の確認
1.銅
誤りです。
銅欠乏でも貧血を生じ得ますが、この小球性低色素性貧血の原因特定で最初に選ぶ代表検査ではありません。
2.フェリチン
正しいです。
フェリチンは体内貯蔵鉄を反映し、低値は鉄欠乏を強く支持します。
3.ビタミン B12
誤りです。
ビタミンB12欠乏は主に巨赤芽球性の大球性貧血を起こすため、MCV約70 fLの所見とは合いません。
4.ハプトグロビン
誤りです。
ハプトグロビンは血管内溶血で低下し、溶血性貧血の評価に用います。小球性低色素性貧血の第一選択ではありません。
5.エリスロポエチン
誤りです。
エリスロポエチンは腎性貧血などの評価に関係しますが、鉄欠乏の原因特定にはフェリチンが優先されます。
覚えるポイント
- MCV = Ht×10/RBC、MCH = Hb×10/RBCです。
- 本例は小球性低色素性貧血です。
- 鉄欠乏の確認にはフェリチン低値が重要です。