72AM086|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
間接抗グロブリン試験による不規則抗体スクリーニングのカラム凝集像(別冊 No. 17)を別に示す。 考えられるのはどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
カラム凝集法で、赤血球がカラム内に捕捉される陽性像を読み取ります。
解説
カラム凝集法では、凝集していない赤血球は遠心によってカラムを通過し、底部にペレットを形成します。抗体によって凝集した赤血球はゲルまたはガラスビーズ中に捕捉され、上部から中間部に残ります。
画像ではスクリーニング赤血球Iは底部に沈降して陰性ですが、II・IIIはカラム内に凝集赤血球が残る陽性像です。間接抗グロブリン試験で複数のスクリーニング血球が陽性であるため、患者血漿中に不規則抗体を保有していると考えます。次に抗体同定検査を行います。
画像で見るポイント
Iは赤血球が底へ沈んで陰性、II・IIIはカラム内に赤血球が残って陽性です。この反応パターンから不規則抗体の存在を考えます。
選択肢の確認
1.連銭形成
誤りです。
連銭形成は高蛋白血症などで赤血球が硬貨状に連なる現象です。生理食塩液置換などで鑑別し、画像からの第一の結論ではありません。
2.寒冷凝集反応
誤りです。
寒冷凝集反応は低温反応性抗体による凝集です。検査条件や自己対照などで評価しますが、本像は不規則抗体スクリーニング陽性を示します。
3.不規則抗体を保有
正しいです。
スクリーニング赤血球II・IIIで凝集赤血球がカラム内に捕捉されており、不規則抗体保有が示唆されます。
4.フィブリンの析出
誤りです。
フィブリン析出は不完全凝固検体などで偽陽性の原因となり得ますが、複数の試薬赤血球に対応した本像の基本的判定ではありません。
5.抗血小板抗体を保有
誤りです。
間接抗グロブリン試験は赤血球抗原に対する抗体を検出する検査であり、抗血小板抗体を直接判定するものではありません。
覚えるポイント
- カラム底部の赤血球ペレットは陰性です。
- カラム中に赤血球が捕捉されると凝集陽性です。
- スクリーニング陽性後は抗体同定へ進みます。