72AM037|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
アニオンギャップが上昇するのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
未測定陰イオンが増える高アニオンギャップ性代謝性アシドーシスを見分けます。
解説
アニオンギャップ〈AG〉は一般にNa−〈Cl+HCO3−〉で求めます。乳酸アシドーシスでは乳酸という未測定陰イオンが蓄積するため、HCO3−が低下してもCl−が同程度には上昇せず、AGが増加します。
下痢や尿細管性アシドーシスではHCO3−喪失をCl−上昇が補うため、正常AG〈高Cl性〉代謝性アシドーシスとなります。
選択肢の確認
1.嘔 吐
誤りです。
嘔吐では胃酸を失うため代謝性アルカローシスを来しやすく、AG上昇性アシドーシスではありません。
2.下 痢
誤りです。
下痢では重炭酸を失い、Clが上昇する正常AG性代謝性アシドーシスになります。
3.乳酸アシドーシス
正しいです。
乳酸アシドーシスでは乳酸陰イオンが蓄積し、アニオンギャップが上昇します。
4.尿細管性アシドーシス
誤りです。
尿細管性アシドーシスは通常、正常AG性・高Cl性代謝性アシドーシスです。
5.副甲状腺機能亢進症
誤りです。
副甲状腺機能亢進症は高Ca血症などを来しますが、典型的な高AG性アシドーシスの原因ではありません。
覚えるポイント
- AG=Na−〈Cl+HCO3−〉です。
- 乳酸・ケトン体など未測定陰イオンの蓄積でAGが上昇します。
- 下痢とRTAは正常AG・高Cl性アシドーシスです。