71PM069|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
市中肺炎が疑われた患者の喀痰の Gram 染色標本(別冊No. 15)を別に示す。分離 菌はヒツジ血液寒天培地に発育しなかった。 考えられるのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
喀痰Gram像、菌形、好中球との位置関係、培地発育性を組み合わせて原因菌を同定します。
解説
提示されたGram染色では、好中球周囲に小型で多形性のGram陰性短桿菌・球桿菌がみられます。さらにヒツジ血液寒天培地に発育しないことから、発育にX因子〈hemin〉とV因子〈NAD〉を必要とするHaemophilus influenzaeが考えられます。
H. influenzaeはチョコレート寒天培地に発育し、血液寒天上ではStaphylococcus aureus周囲に衛星現象を示すことがあります。
画像で見るポイント
好中球の質、細胞内外の菌、Gram性、球菌か桿菌か、多形性の有無を確認し、培養条件と照合します。
選択肢の確認
1.画像の選択肢 1
誤り。
画像の選択肢1はAcinetobacter baumanniiです。Gram陰性球桿菌ですが、通常の血液寒天に発育できるため条件に合いません。
2.画像の選択肢 2
正しい。
画像の選択肢2はHaemophilus influenzaeです。小型多形性Gram陰性球桿菌で、X因子・V因子を必要とし、通常のヒツジ血液寒天には発育しません。
3.画像の選択肢 3
誤り。
画像の選択肢3はKlebsiella pneumoniaeです。莢膜を持つ太いGram陰性桿菌で、血液寒天に発育します。
4.画像の選択肢 4
誤り。
画像の選択肢4はMoraxella catarrhalisです。Gram陰性双球菌で、血液寒天に発育します。
5.画像の選択肢 5
誤り。
画像の選択肢5はPseudomonas aeruginosaです。Gram陰性桿菌で、血液寒天を含む一般培地に発育します。
覚えるポイント
- H. influenzaeはX因子・V因子を要求します。
- チョコレート寒天で発育し、血液寒天で衛星現象を示すことがあります。
- Gram像では小型多形性Gram陰性球桿菌です。