71PM044|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
飛行時間型質量分析〈TOF‑MS〉法で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
TOF-MSの飛行環境、質量電荷比と飛行時間の関係、MALDIとの組合せを理解します。
解説
飛行時間型質量分析〈TOF-MS〉では、イオンを一定の運動エネルギーで加速し、高真空中の飛行管を通過する時間を測定します。同じ電荷なら軽いイオンほど速く、重いイオンほど遅く検出器へ到達します。したがって飛行時間から質量電荷比〈m/z〉を求めます。
臨床微生物分野ではMALDI-TOF MSが広く用いられ、菌体蛋白の質量スペクトルパターンをデータベースと照合して菌種同定を行います。
選択肢の確認
1.イオン化物質は大気圧中を飛行する。
正答。記述としては誤りです。
イオンは衝突を避けるため高真空中を飛行し、大気圧中ではありません。
2.イオン化物質の電荷は飛行時間に影響する。
記述としては正しいです。
飛行時間は質量電荷比に依存するため、電荷も影響します。
3.イオン化物質の飛行速度はエネルギー保存の法則から算出される。
記述としては正しいです。
付与された運動エネルギーと質量から速度の関係を導けます。
4.イオン化物質はレーザーの熱エネルギーへの変換により引き出される。
記述としては正しいです。
MALDIではマトリックスがレーザーエネルギーを吸収し、試料を脱離・イオン化させます。
5.イオン化にはマトリックス支援レーザー脱離イオン化〈MALDI〉法が汎用さ れる。
記述としては正しいです。
TOF分析部とMALDIイオン化法の組合せは広く用いられます。
覚えるポイント
- TOF-MSの飛行管は高真空です。
- 飛行時間はm/zに依存します。
- MALDI-TOF MSは微生物同定に広く利用されます。