71PM029|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
重炭酸イオンで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
重炭酸イオンの生理、酸塩基平衡、アニオンギャップでの位置付けを確認します。
解説
重炭酸イオン〈HCO3−〉は細胞外液の主要な緩衝塩基で、呼吸性成分である二酸化炭素とともに酸塩基平衡を維持します。代謝性アルカローシスでは一次的に血漿HCO3−濃度が上昇します。
糸球体で濾過されたHCO3−の大部分は近位尿細管などで再吸収されます。アニオンギャップは一般に Na+ − Cl− − HCO3− で計算するため、HCO3−は計算式に含まれます。動脈血の基準値はおおむね22〜26 mmol/Lで、50 mmol/Lは著明な高値です。
選択肢の確認
1.腎尿細管で再吸収されない。
誤り。
濾過された重炭酸イオンの大部分は腎尿細管で再吸収されます。
2.アニオンギャップの計算式に含まれない。
誤り。
重炭酸イオンはアニオンギャップの計算式に含まれます。
3.細胞外液中の陰イオンで最も濃度が高い。
誤り。
細胞外液で最も多い陰イオンは塩化物イオンです。重炭酸イオンは次いで重要な陰イオンです。
4.代謝性アルカローシスで血漿濃度が上昇する。
正しい。
代謝性アルカローシスでは血漿重炭酸イオン濃度が一次的に上昇します。
5.動脈血中濃度 50 mmol/L は基準範囲内である。
誤り。
50 mmol/Lは基準範囲を大きく超える値で、通常は高度の代謝性アルカローシスなどを考えます。
覚えるポイント
- HCO3−の基準は約22〜26 mmol/Lです。
- アニオンギャップはNa+ − Cl− − HCO3−です。
- 代謝性アルカローシスではHCO3−が上昇します。