71PM030|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
日本臨床化学会〈JSCC〉勧告法において 2 つ以上の酵素反応を利用しているのは どれか。 2 つ選べ。
2つ選択
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
酵素活性測定で、目的反応を検出可能な反応へつなぐ共役反応の数を確認します。
解説
JSCC勧告法では、目的酵素の反応生成物を別の酵素反応へつなぎ、NADHなどの吸光度変化として測定することがあります。
ASTでは、AST反応で生じたオキサロ酢酸をリンゴ酸脱水素酵素〈MDH〉が還元し、NADHの減少を測定します。さらに内因性ピルビン酸を処理する乳酸脱水素酵素〈LD〉も含まれます。CKでは、CK反応で生じるATPをヘキソキナーゼ反応、さらにグルコース-6-リン酸脱水素酵素反応へつなぎ、NADPHの増加を測定します。したがって複数の酵素反応を利用するのはASTとCKです。
選択肢の確認
1.ALP
誤り。
ALPは4-ニトロフェニルリン酸などを直接加水分解し、生成物の吸光度を測るため、複数の共役酵素反応を必須としません。
2.AST
正しい。
AST測定はAST反応をMDH反応などへ共役させるため、複数の酵素反応を利用します。
3.CK
正しい。
CK測定はCK、ヘキソキナーゼ、グルコース-6-リン酸脱水素酵素の反応を連結します。
4.γ‑GT
誤り。
γ-GTはγ-グルタミル基転移で生じる発色物質を直接測定する方式が基本です。
5.LD
誤り。
LDは乳酸とピルビン酸の反応に伴うNADH変化を直接測定し、複数の共役酵素を必要としません。
覚えるポイント
- ASTはMDHなどとの共役法です。
- CKはヘキソキナーゼとG6PDを用いる多段階共役法です。
- NADHは340 nm付近で吸光します。