71AM052第71回 臨床検査技師国家試験 過去問

子宮頸部細胞診の Papanicoloau 染色標本の弱拡大写真(別冊No. 11A)と強拡大 写真(別冊No. 11B)を別に示す。 適切な判定はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

子宮頸部細胞診では、核異型、細胞質、角化、細胞配列から扁平上皮内病変と浸潤癌を判定します。

解説

標本では、著しい核腫大・大小不同、核形不整、粗いクロマチンを示す異型扁平上皮細胞が多数みられ、強い角化を伴う異型細胞も認められます。背景や細胞集塊を含めた所見は、単なる上皮内病変ではなく**扁平上皮癌〈SCC〉**に合致します。

LSILではコイロサイトーシスを伴う表層・中層型細胞が中心です。HSILでは高N/C比の傍基底型異型細胞が主体ですが、明らかな悪性細胞像や腫瘍性背景があればSCCを考えます。

細胞像で見るポイント
低倍率で異型細胞の分布と背景を確認し、高倍率で核形不整、クロマチン、N/C比、角化を評価します。

選択肢の確認

1.NILM〈陰性〉
誤り。
NILMは上皮内病変・悪性所見を認めない判定です。画像の高度異型細胞とは合いません。

2.LSIL〈軽度扁平上皮内病変〉
誤り。
LSILは軽度核異型とコイロサイトーシスが中心で、本標本ほど高度な異型性を示しません。

3.HSIL〈高度扁平上皮内病変〉
誤り。
HSILでも高N/C比の高度異型細胞を認めますが、本標本は扁平上皮癌として判定すべき所見を示しています。

4.SCC〈扁平上皮癌〉
正しい。
高度な核異型と角化を伴う悪性扁平上皮細胞がみられ、SCCが適切です。

5.Adenocarcinoma〈腺癌〉
誤り。
腺癌では腺管状・柵状・羽毛状配列、粘液産生など腺系の特徴を重視します。本標本は扁平上皮系です。

覚えるポイント

  • SCCでは高度核異型と不整な角化をみます。
  • LSILはコイロサイト、HSILは高N/C比の傍基底型細胞が基本です。
  • 扁平上皮系と腺系の細胞配列を区別します。
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