70PM085|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
ABO 血液型で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
ABO抗原の本体、遺伝子座、規則抗体、出生時の抗原量を確認します。
解説
ABO血液型抗原の抗原決定基は、赤血球膜の糖脂質や糖蛋白に付加された糖鎖です。ABO遺伝子は第9染色体長腕にあり、A型・B型ではそれぞれ異なる糖転移酵素をコードします。O型では機能的酵素活性が失われ、H抗原が残ります。
ABO血液型はLandsteinerの法則に従い、赤血球に存在しないA抗原またはB抗原に対する規則抗体を血漿中に持ちます。ただし新生児では規則抗体が未発達で、赤血球上のA・B抗原量も成人より少ないため、判定には注意が必要です。
選択肢の確認
1.抗原は糖蛋白である。
誤り。
ABO抗原の決定基は糖蛋白そのものではなく、糖脂質や糖蛋白上の糖鎖です。
2.Landsteiner の法則に従わない。
誤り。
ABO血液型は原則としてLandsteinerの法則に従います。赤血球にない抗原に対する規則抗体を血漿中に持ちます。
3.遺伝子は第 9 染色体上に存在する。
正しい。
ABO遺伝子は第9染色体上に存在するため正しいです。
4.日本人の約 20%が抗 A 陽性である。
誤り。
抗Aを持つのは主にB型とO型で、日本人の合計は約半数です。約20%ではありません。
5.赤血球 1 個当たりの抗原量は出生時に最も多い。
誤り。
出生時のA・B抗原量は成人より少なく、成長に伴って増加します。出生時が最も多いわけではありません。
覚えるポイント
- ABO抗原決定基は糖鎖です。
- ABO遺伝子は第9染色体にあります。
- 新生児はA・B抗原量も規則抗体も少ないです。