70PM084|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
遅発性溶血性輸血反応の原因となるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
遅発性溶血性輸血反応を起こしやすい抗体の性質を判断します。
解説
遅発性溶血性輸血反応〈DHTR〉は、過去の輸血や妊娠で感作された患者の不規則抗体がいったん検出限界以下まで低下し、対応抗原陽性赤血球の再輸血によって二次免疫応答が起こることで発症します。輸血数日後から数週間後にHb低下、黄疸、LD上昇、ハプトグロビン低下などがみられます。
Kidd血液型抗体、特に抗Jka・抗Jkbは時間とともに抗体価が低下して検出されにくくなりやすく、DHTRの代表的原因です。多くはIgGで37℃付近に反応し、補体を活性化することもあります。
輸血検査のポイント
現在の抗体スクリーニングが陰性でも、過去に臨床的意義のある抗体が検出された履歴があれば、その対応抗原陰性血を選択します。
選択肢の確認
1.抗 A
誤り。
抗AによるABO不適合輸血は、既存の高力価抗体によって急性の血管内溶血を起こす代表です。
2.抗 Jka
正しい。
抗Jkaは抗体価が低下して見逃されやすく、再曝露による二次免疫応答で遅発性溶血性輸血反応を起こす代表的抗体です。
3.抗 Leb
誤り。
抗Lebは多くが低温反応性IgMで、通常は臨床的意義が低く、DHTRの代表ではありません。
4.抗 N
誤り。
抗Nは多くが低温反応性IgMで、通常は臨床的意義が低く、DHTRの典型的原因ではありません。
5.抗 Xga
誤り。
抗Xgaは一般に臨床的意義が乏しく、遅発性溶血性輸血反応の代表的原因ではありません。
覚えるポイント
- DHTRは輸血後数日から数週間で起こります。
- Kidd系抗体は抗体価が低下しやすく、DHTRの代表です。
- 過去の抗体履歴は、現在陰性でも抗原陰性血選択に反映します。