70PM067|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
3 種類の濃度の ADP を用いた血小板凝集能検査(透過光法)の結果(別冊No. 14) を別に示す。 誤っているのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
ADP血小板凝集曲線の一次凝集、解離、二次凝集、濃度依存性を読みます。
解説
透過光法では、血小板が凝集して多血小板血漿が透明になるほど光透過度が上昇します。低濃度ADPでは一次凝集後に解離する波形A、中等濃度では放出反応とトロンボキサンA2産生を伴う二次凝集が出現する波形B、高濃度では一相性で強い不可逆凝集となる波形Cがみられます。
ADP凝集ではGPIIb/IIIaが活性化され、フィブリノゲンが血小板間を架橋します。プロスタサイクリン〈PGI2〉は血管内皮由来で血小板凝集を抑制する物質で、血小板の一次凝集時に放出されるものではありません。
曲線で見るポイント
低濃度は一次波と解離、中等濃度は二相性、高濃度は強い一相性凝集です。
選択肢の確認
1.A では、血小板凝集の解離が認められる。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。低濃度ADPのAでは一次凝集後に透過度が戻り、解離が認められます。
2.A では、プロスタサイクリンが放出されている。
正答。記述としては誤り。
Aで血小板からプロスタサイクリンが放出されるという記述は誤りです。PGI2は主に血管内皮から産生され、凝集を抑制します。
3.B では、トロンボキサン A2 が放出されている。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。Bの二次凝集では放出反応とトロンボキサンA2産生が関与します。
4.B では、二次凝集が認められる。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。Bは一次波に続いて二次波が現れる二次凝集です。
5.C では、血小板同士がフィブリノゲンを介して凝集している。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。CでもGPIIb/IIIaに結合するフィブリノゲンが血小板どうしを架橋します。
覚えるポイント
- 低濃度ADPは一次凝集後に解離します。
- 二次凝集は放出反応とTXA2産生を伴います。
- PGI2は血管内皮由来の凝集抑制物質です。